ライトスパー対策・つなげる

人間にとって病気は厄介なものですが、病気をするということは生きている証でもあります。
昨日まで何とも無かった人が突然パッタリいってしまうのは、病気になる事も出来なかったのではないかと思います。

東洋医学的には人は肺虚、腎虚、脾虚、肝虚という4つの体質に分けられ、生まれつき必ずどこかに欠陥を抱えているのだそうです。
そういう欠けた所を補いながら調子良くなったり悪くなったりを繰り返しながら生きていて、欠点を思いっきり突かれると死にます。
逆に、欠点を完璧に埋めすぎてもダメみたいで、健康法の大家とか、天才治療家はわりと早死しています。

調子上げたり崩したりのバランスをうまく取って、極端に振れさせないのが「健康を保つ」という事ではないかと思います。

●ライトスパー対策

3月最後の稽古の記録です。

最近のトレンドはライトスパーの研究です。
防具つけてボコボコ殴り合うのは武術の稽古とは方向性が違うのでやりませんが、対人の練習は避けて通れないので、今のところ寸止めか軽く当てるぐらいで自分のレベルを知るための稽古はやっていきたいです。
そこで経験者のHKさんからレクチャーを受け、色々情報を得ながら模索を繰り返している訳です。

その中で、根本的に不足しているのが「スタミナ」だろう、という話になりました。
2分とか3分、動き回るとヘロヘロになってしまいます。
現代格闘技をやる人達は数ラウンド激しく動くため、走り込みやシャドウで体力をつけていますから、対等に渡り合おうとするならへばらないようスタミナをつけなければなりません。

武術ならその体系にスタミナをつける功法も含んでいるはずで、それが基本を学んだ後にやる「応用型」だろう、と検討をつけました。
もっとも実戦的と言われる陳式太極拳には「二路」というスピーディーに力強く動く型があります。
これを徹底的に練って、激しい動きにも耐えられる体を作ろうという訳です。
(管理人の様に激しいの苦手な人は、もうちょっと優しいので済まそうともくろんでおりますが)

●つなげる

Kさんがある中国武術の講習会に参加されたので、そのレポートを伺いました。
2人の先生がコラボで行ったレクチャーだったそうですが、そこで強調されたのは「つなげる」という事だったそうです。

管理人は柔術を習うまで「つなげる」という概念がなく、知ってからもこれは柔術独特の技術だろうと思っていましたが、太極拳やその他の武術も同じように「つなげる」を第一にしていると聞いて驚きました。
が、よくよく考えてみると、離れた所から何か飛ばして倒すのでなければ、相手と接触する以外に影響を与える術はありません。
そこで多かれ少なかれ「つなげる」技術は必須になってくるはずです。

まあ、各流派でつなげ方とか考え方に若干の違いはあれど、人間のやることにそれ程バリエーションはないので、自分がやっている武術の「つなげる」を習得できればいいのではないかと思います。


4月最初の稽古は8日、19:30からです。
どうぞ宜しくお願い致します。


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4月の予定

4月の稽古日は

8日(土)、15日(土)、22日(土)の3回を予定しております。

なお、8日は19:30スタートとさせて頂きます。
予めご了承ください。

宜しくお願い致します。


動作分解・打たれ慣れる

先週は稽古をお休みにしてしまって申し訳ありませんでした。
風邪ひいて寝込んだなんて何年ぶりです。
皆様もどうぞ十分お気をつけ下さい。

●動作分解

先々週の稽古から。
HKさんのレクチャーです。
型をやる時に、一動作ごとに分解してしっかり見直すといい、という話でした。

例えば太極拳の動きを見ると、円形に腕を動かしているように思われがちですが、実際には腕を上下に直線的に動かし、上体を左右に移動させています。
この2つの動作が合成されて円形に腕が動いている様に見えるだけで、腕を回している訳ではないのです。
同じように「螺旋状に動かす」と言われるのも、直線の合成が螺旋に「見える」だけで、螺旋状に動かしてしまうと力が出ないし、伝達も出来ません。

こういう見た目だけの動きにならないように、手の移動、体の移動をポイントを抑えて1つずつ分解し、「過程をしっかり行う」事が重要だ、との事でした。


●打たれ慣れる

私達のような組手をやらない系武術では、実際の打ち合いが非常に苦手です。
おそらく理論をしっかり修めている人でも、いきなり現代格闘技をやっている人と闘ったらパワーとスピードに翻弄されて終わり、じゃないでしょうか。
(型しか練習してないけど、組手がムチャクチャ強いという人がいたら是非お会いしたいです)
そんな訳でフルコンタクトの使い手でもあるHKさんに色々レクチャーして頂きました。

もし打ち合いに慣れていない人が戦うはめになった場合は、硬い部分で攻撃を受けるのが一番簡単で確実だそうです。
すなわち、パンチは肘、キックは膝、でガード。
これをバカのひとつ覚えのように繰り返すと、打つ方が苦痛で心が折れるとのこと。

一番の秘訣は「打たれ慣れる事」だそうです。
フルコンタクトでやっている人たちは日常的に打たれているので、打たれる事への恐怖が少ない。
しかし、寸止めや、型メインだと殴られたり蹴られたりといったバイオレンスに慣れていないので体が固まってしまい、本来の動きが出来なくなります。

当てない武術であっても、打たれる訓練はやっておくべきでしょう。
昔、北斗旗選手権で活躍した「体術」の選手たちは、防具をつけ、壁際に追い詰められた状態で集中的に蹴られたり殴られたりする練習を繰り返していたそうです。
その中でうまい受け方や反撃のチャンスを体で覚えていったのではないか、と思います。


今週はお休み

今週18日の稽古は都合によりお休みにさせて頂きます。
宜しくお願い致します。




陰陽・ゆるみ

人間が動作を行う時に必ず伴うのが「意識」の操作です。
体がハードウエアだとすると、意識はそれを動かすソフトウエアで、このソフトの出来が動きの質を決めると言って過言ではないと思います。
伸び悩んでいた人が、ちょっとしたコツを教わっただけで別人の様になるのは、意識の持ち方がいかに重要かを物語っているでしょう。
問題は、この「意識」というものが形が無いし記述も出来ないという事です。
もし意識を形として伝える方法が考え出されたら、人類は間違いなく一段上にシフトすると思います。

●陰陽の意識

管理人が教わっている柔術は、イメージや意識を非常に重視します。
今回はその一例で、体の「陰陽」を利用する方法を試してみました。

古代中国の思想「陰陽理論」では、あらゆる物事を「陰」と「陽」という正反対の性質を持つものとして分けます。
(昼間が「陽」で夜が「陰」、男が「陽」で女が「陰」、広がると「陽」、縮むと「陰」、など)
人間の体だと、背中側が「陽」で腹側が「陰」です。
昼が夜になり、夜が昼になるように陰陽は常に入れ替わり、双方に変化する際に「流れ」が生じます。
人間の陰陽は、陽側は上から下に、陰側は下から上に流れる法則があり、東洋医学はこれに従って治療を行っています。

体を動かす時にもこの陰陽の流れに従った方が良いだろう、というのが柔術の理屈です。
例えばパンチを打つ時、普通は上から下に打ち下ろしたくなりますが、これは陰陽の流れからすると反対向きになるので効率的ではありません。
前に打とうとするなら陰側の下から上に突き上げるようなパンチの方が勢いが増すはずです。
そこで実験をしてみます。

両手首を掴んでもらい、最初は腕の前側、つまり手の甲の方を使うつもりで相手を押してみます。
これだと力がぶつかっている感じになって押すのが大変です。
今度は腕の裏側を意識して押してみます。
すると、甲側よりもずっと力が通る感じがして、相手を簡単に押しやれます。
違いは甲側(陽)に意識をかけるか、内側{陰)に意識をかけるか、だけです。
陰陽の意識を切り替えるだけで効果がガラリと変わります。
太極拳などの型を見ても、下から潜り込むように打つ例が多いので、東洋で生まれた伝統武術は、少なからず陰陽の意識を利用していると考えられます。


●ゆるみ

HDさんからは体をゆるませて拘束から逃れるトレーニングを紹介して頂きました。

「ゆるんでいる」とは、力みがなく、どこにも居着きがない体の状態を差していると思います。
動物でいうと「タコ」が一番ゆるみを体現しているでしょう。
しかし、自分ではゆるんでいるかどうか判断出来ません。
そこで、他の人に拘束してもらう事でゆるみ具合や、力み具合を確認してみました。

まず壁に背中をつけて立ち、拘束する人は壁に立った人を棒を横にして胸に押し付けます。
これで壁側の人は体をゆるませて押し付けられた棒から左右に逃げます。
ゆるんでいないと動けません。
この時、壁側の人は力む部分、支点など、居着いている所を自覚し、そこを溶かすように努力します。

寝技でもやってみます。
柔道の袈裟固めを掛けてもらい、ゆるみだけで拘束から逃れるようにします。
返し技ではなく、体の操作のみでスキマを作る事を心がけます。
相当ゆるまないと難しいです。



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