スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

コラム 「武術と格闘技」

ちょっと遅くなりましたがコラムです。


「武術」「武道」「格闘技」と聞いて、普通の人はどれも同じものだろう、と思うでしょう。
やっている人達もあまり区別していないのではないでしょうか。

実は「武術」と「格闘技」はまったく別物です。
別にしておかないとマズイのです。
命に関わりますので、これだけは言っておきたいです。


まず、前提が違います。
「格闘技」はどちらが強いか、ルールの元で競い合うのが目的です。
攻撃が最大の焦点となります。
もちろんディフェンスもカウンターもありますが、お互いジッとしていたら試合がいつまでたっても終わらないのでポイントを取るか相手を倒してしまわなければならないでしょう。

対して「武術」はどっちが強いかとかはどうでもよく、とにかく身を守る事が最重要となります。
しかも、やる以上相手を殺すか身動き出来ない状態に追い込まなければなりません。
格闘技とは正反対に防御が最大の目的です。
闘わなければそれが一番いい。
武術の技を使うハメになった時点で負けていると言っても過言ではないでしょう。


こうした前提を無視して格闘技の技術で身を守ろうとしたり、武術をやっているからとリングに上がったりすると悲劇が起こります。

格闘技は基本的に1対1で戦う事をベースに構成されているので、多人数とか不意打ち、武器を持った相手とやるための訓練をしません。
また、攻撃を前提にしているので、自分から手を出してしまう恐れがあります。
攻撃するときには防御の意識が希薄になるので、そこを突かれたら致命傷になります。

武術の腕を試そうと格闘技の試合に出たりすると、まず有効な反撃技のほとんどを封じられた状態で闘わざるを得なくなるでしょう。
相手の攻撃を待ってばかりいると警告を受けたりするので、こちらからも打って出なければなりません。
元々武術は反撃に特化しているので、自分から攻撃していくとスキをさらすことになります。
攻撃が専門である格闘家と打ち合うと圧倒的に不利になるでしょう。


「武道」と銘打っていても「格闘技」になっているものもあります。
柔道、剣道は「武道」と呼ばれますが、今の試合を目的としたやり方は「格闘技」だと思います。
どっちが強いか競い合うことに重点が置かれているからです。
「武道」ならば、多人数に襲われた時に備えての訓練や、防御に徹する戦い方などに重きを置く必要があると思うのですが、いかがでしょう?


「格闘技」と「武術」、どっちが強いとか優れているとか言っているのでは無いので、そこはご了解頂きたい。
前提が別のものをごっちゃに考えたり使用したりすることの危険性を述べているのです。
スポンサーサイト

Powered by FC2 Blog

FC2Ad


Copyright © 武術練習会の研究開発日記 All Rights Reserved.

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。