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「相手にしない」という極意

私たちが学んだ柔術の秘訣に「相手にしない」というものがあります。
戦いを回避するという意味もあるのですが、ここでは戦う場合の極意です。
今日はその辺りを検討してみました。

まず基本の正座から。
完全な正座が出来ていると、ヒザの下に手を入れてひっくり返そうとしても出来ないそうです。
これを姿勢がどうとか、背筋がどうとか、という形態的にではなく、

「ひっくり返そうとするのを無視して座り続ける」

という意識の持ち方でやってみることにしました。

意外にもうまくいきました。
今までと違って、非常に重みを感じます。
ひっくり返りません。

この状態を維持しながら技を掛けることができれば、全く違う展開が出来るでしょう。


「相手にしない」とはどういう事なのか。
これは感覚的なものなので、分析してもあまり意味がないと思いますが、一応やってみます。

私たちが何かをしよう、と脳で決定し、その信号が筋肉に伝わって実際に動作するまでに1~1.5秒ぐらいかかるそうです。
我々は瞬時に決定から行動をこなしているように錯覚していますが、実はタイムラグがあるのです。
どんなに素早く動こうと思っても、このタイムラグがあるので相手がいる場合には大抵読まれてしまいます。
人間は小さい頃からこのタイムラグを利用して相手の行動を予測して動く、という訓練を無意識に行っているのです。

しかし、もし、頭で考えていることと実際の行動が違っていたらどうでしょう?
おそらく予測は困難になると思われます。

例えば私たちは、突然誰かに手を掴まれたら、抵抗してそれを振り払ったり、引き離そうとします。
相手に合わせて反応している訳です。
相手は先に述べたタイムラグを利用して振り払ったり、引き離そうとする動作を読んで、それをさせまいとするでしょう。
こうなると力の強い方が有利になります。

これが「相手にしない」だと、手を掴まれても反応しないので、相手は先を読むことが出来なくなります。
この後、何か動作を行うにしても、相手のことは全く気にしていないので(反応していないので)、その動作はよまれにくくなります。
「相手にしない」と、こうして相手の予測を裏切る展開になるわけです。

もっとも、相手がいるのに相手にしない、というのは難しい事です。
私たちは他人に対して何らかのリアクションを起こすよう、子供の頃から訓練しています。
頭で相手を認識していながら、それを無視する、という行為は脳と体が分離でもしていない限りできないでしょう。

もしやるとしたら、頭と体を意識で遮断し、体の方が自律的に動くシステムを覚え込ませる必要があります。
この辺りをどうやって行けばいいのかが今後の課題です。

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