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合気上げ各種

先週、見学に来られた方が仲間に加わって下さいました。

熱心な方なので一緒に活動するのが楽しみなのです。

●合気上げの検討

最初に基本の柔術を稽古した後、「合気上げ」について色々と検討してみました。

仲間になって下さったKさんが長年研究しているテーマだそうで、Kさんが学ばれたもの、管理人が学んだものを俎上に上げ、実際にあれこれやってみたのです。

理屈的な事も検証して、少し前に進んだように思います。
今後も続けて研究していきたいです。


●推手

推手をやってみました。
合気上げの検証の時にも話が出ましたが、「相手の出方を察知する能力」を会得するのに有効とされる練習です。

なぜ推手をやるとそのような力が身につくのでしょう?
少し考えてみます。

人間が受精して卵子がどんどん分裂していくと、やがて外肺葉・中肺葉・内胚葉という3つの層ができます。
そして、外肺葉の一部がペコッと内側に凹んでミゾになり、ミゾが神経管に独立します。
この神経管が最終的には脳になり、外肺葉は表皮、「肌」になります。
同じ様に目、鼻、口、耳も外肺葉が凹んで出来ます。
つまり、脳、感覚器、肌は元は同じものなのです。
そのため、肌には「目」や「耳」、果ては「脳」と同じ事が出来る可能性があります。
実際、肌は色を識別できたり、微弱な電気信号を判別出来るそうです。

(「第三の脳」傳田光洋・著 朝日出版社 より参照)

こうした事実から、推手は相手の微妙な電気信号の変化とか、全身から発する電磁波の流れを肌を通して読み取る訓練をしているのではないか、と考察できます。
最初は一番神経が集まっている「手」を使う事から始めていきます。
「常に手をくっつけている」という所がミソです。
離れて自由に打ち合う練習だと、相手のわずかな変化を感じるのは難しいです。
なんせ何mVという特殊な計測器でないと測定できないような微弱な違いです。
静かに、ゆっくりと、丁寧に読む。
こうした訓練をつんでいると、全身で「何か」を感じ取れる様になるのでしょう。

推手は全身を「目」や「脳」に変えるための練習だと思います。
これに攻防の動作が連動すれば、無意識に避けて反撃する、という達人の技が出来上がります。

私たちが以前学んだ柔術も「肌」に注意を払う様な言い伝えがあるので、この辺りは共通のエッセンスがあるのではないかと思います。

いろいろと屁理屈を捏ねましたが、とりあえずたくさん練習して何かを掴む方が大事でしょう。
考えるな、感じろ!です(笑。


そんな訳で今月の稽古も終了致しました。

9月は8,15,22日の3回を予定しています。
涼しくなったらドスンバタンやり合いましょうー。



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