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コラム「信頼関係を築く」

武術の技術は、普通に生活していたらまず気がつかない様な巧妙な仕掛けが組み込まれています。
見ただけではカラクリが分かりません。
(経験を積んだ人が見れば、同じ様な事は出来るかも知れませんが)

故にそれを出来る人に教えてもらうしか習得の方法はありません。
この辺りが資格の勉強とかと違う所です。
独学が効かないのです。
すごく観察力がある人ならトレースできるかも知れませんが、時間がかかり過ぎて効率が悪いと思います。

独学と習うのをクルマの入手に例えると、部品を全部自分で作って組み立てるのと、ディーラーから車を買ってくるぐらいの差があると言えばイメージが沸くでしょうか。
既に確立した技術があるのに自分で初めからやり直すのはムダで、そんな暇があるならもっと有意義な事に時間を使ったほうが良いと思います。

とにかく習った方が早いと言うことで、今度はいかに習うかです。
技術的に優れた先生から学んだ方が良いのは言うまでもありませんが、月謝を払ってただ通うだけでは真髄を得る所まで行けません。
先生の信頼を得る必要があると思います。

どうしたら信頼を得られるかというと、管理人は個人的には「誠実に学ぶ」以外には無いと考えています。

分かりやすい例で、会社の後輩に仕事を教えるとします。
同じ事を何回説明しても全然覚えないと教える気が無くなるでしょう。
それも覚えるつもりがないヤツは尚更です。
逆に、頭はあんまり良くないけど、何とか覚えたい、という気迫のある後輩には「しょうがないなあ」と思いつつもしっかり教えたくなるのではないでしょうか。

これは武術の先生であっても同じだと思います。
いくら親切に指導しても一向に覚えてくれない、練習の跡が見られない生徒になど、自分が苦労して得た秘訣を教えたりしないでしょう。
どんなにお金をたくさん払ってくれても、世話をやいてくれても、それと武術とは別です。
つまりは信頼されないのです。
反対に、覚えは良くないけど毎回熱心に通ってくる、上手じゃないけど教えた事をしっかり練習している生徒への信頼感はだんだん大きくなるはずです。

これは実際に教える立場になってみるとよく分かりますので、やってみてはいかがでしょう。
覚えるつもりがない人に教える無力感、熱心に覚えようとする人への期待感、いずれもはっきりします。
同じ気持ちを先生も感じている訳です。

武術の技のコツとかは気がつけば割と出来てしまうものですが、それを実際に敵と戦う技能として生かそうとすると鍛錬が絶対必要となります。
この鍛錬法こそ各流派の核心で、これこそ教えてもらうしか無い部分です。
技のコツをソフトウエアとするなら、それを実現するのは身体というハードウエアであり、身体が出来ていないと武術としてのスキルを生かせないのです。
ウインドウズ8を大昔のパソコンで動かそうと思っても難しい、みたいなものです。
道場で実験的に技が出来ても、襲われた時にパッと出ないようなら旦那芸に過ぎません。

しかしこの鍛錬法を教えてもらうには、よっぽど先生から信頼を得ないと無理でしょう。
最低でも3年、しっかり付いて、学んだ事が身についているかチェックされた上でようやく教わる事が出来る類のものです。
3年というのは人間の細胞が完全に入れ替わる期間で、この間をいかに過ごしたかは見る人が見れば分かってしまうみたいです。
3年前とあまり変わらない人、3年前とは別人、この差は埋めがたい。

もし現在何かの教室に通っていて、
「先生、あいつには色々教えるのに、俺にはちっとも教えてくれない。ひいきだ」と思われる方がいらしたら
・出来る限り教室に通う
・教わった事をしっかり復習しておく

の2つを実行してみてはいかがでしょう。
きっと今までよりも教えてくれる事が増えるはずです。



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