いろいろ動かす

現在稽古している場所はかれこれ15年ほど借りていますが、夏が来る度に思います。
「とにかく暑い!」
風通しが悪くて何をどうしても暑いです。
稽古が終わるとパンツまでぐっしょりです。

しかし場所取りで熾烈な争いが起きている昨今、我々のような何の後ろ盾もない超弱小サークルがこういう所を借り続けられているのは奇跡に近いので、暑いぐらいはガマンですね。

●色々動かす

今日は久々に見学の方が来られました。
ありがとうございます!

武術練習会はいつでも見学・体験を歓迎しておりますが、メールでアクセスして下さる方の99%は詳しい案内をしても何の反応もありません。
「やっぱりやめときます」ぐらい返信してくれてもバチは当たらないと思うんですがね(笑。
(別にしつこく勧誘したりしませんし)

さて、今日は前回に引き続いて、腕を使わずに背中やその他の部分を動かして技をかけるのを研究してみました。
実際の技は肘なども使いますが、まずは普段動かさない部分を使うとどうなるかを試してみます。

相方に両手首をガッチリ掴んで、絶対動かないつもりで踏ん張ってもらいます。
腕だけでひっぱっても、せいぜい上体が動くだけです。
そこで、腕の力を抜いて相手に持たせ、姿勢を真っ直ぐに保ちます。
そして肩を前から後ろにグルンと回しながら、背中を使って引く感じにすると、相手の全身が浮き上がってきます。

本当はこれで下にグシャッと崩すのですが、まだ背中をうまく使えないので引っ張り込まれた相手が自分の方へ突っ込んでくる形になります。
とりあえずこれをみんなで練習してみました。

武術の技は実験的に出来るだけでは何の意味もありません。
何回やっても問題なく掛かるよう、繰り返し練習して身につける必要があります。
でなければいきなり襲ってくる敵に対処することは出来ません。
「今出来る技を確実に習得する」の積み重ねが、新しい展開を生むきっかけになります。

次は股関節を使ってみます。
中国の武術では「胯(くわ)」と呼んで重視している部分です。
お互いガップリ四つに組んで簡単には動かない状態を作ります。
上体と腕力で相手を動かそうとしてもビクともしませんが、腕と上体は動かさず、股関節だけに意識を集中して一方からもう一方へ重心を移すようにすると相手の体を投げ飛ばせます。

本当は「胯を抜く」意識が必要ですが、今のところうまく使えないので今後の課題です。
股関節間の重心移動は強力な打撃力を生むためにも有効です。

背中にしろ、股関節にしろ、普段あまり意識して使うことはありません。
たいていの事は便利な手や腕、足でやってしまうからです。
そのため普通の人は背中や股関節の神経回路が分断されている状態になっています。

武術の稽古とは、つまるところ「全身の神経回路をくまなく繋ぐ事」ではないかと思います。
達人と呼ばれる人達はワリと小柄だったり筋肉が無さそうに見えたりしますが、その体から驚愕の技を繰り広げたりするので、筋肉の量よりも「あるものをいかに使うか」の方が重要だと推察できます。

それを養うのが武術においては型や基本功です。
特に最初に学ぶ基本の中には秘伝につながる大切なエッセンスが含まれているものです。
型は「対人戦闘の技術」というより「体開発体操」という面の方が強いように思います。

もし型がシュミレーションだけの意味なら、あらゆる状況に対処出来るよう膨大な数のタイプを考えて練習しなければならないはずです。
しかし昔の達人は数少ない型を徹底的に練習するだけで勝ち残っています。
こうした事実からも「体を隅々まで動かす」というのが型の本来の目的ではないかと思います。

型や基本功をやる時には「それにどんな意味があるのか、どこを動かそうとしているのか」を意識しながらやってみるといいのではないでしょうか。


という事で今月の稽古は終了です。
次回は8月9日、それから23,30日の3回を予定しております。
暑いですが、後のビールを旨くするためと思ってがんばりましょうー(笑。

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