雑談モード

誰かのレクチャーを元に稽古するのが「レクチャーモード」、お互いの技術を交換し合うのが「ディスカッションモード」だとすると大半が雑談なのが「雑談モード」。
今回は「雑談モード」でした。
もっとも武術練習会の稽古はいつも雑談がメインですが(笑。

●色々

2月最後の稽古は4人で行いました。

最初にHKさんから「キンダ術」をひとつレクチャーして頂きました。
「キンダ」とは中国武術の関節技の事で、ちょっとした動きであっという間にロックされます。

次に管理人が習ってきた柔術のレクチャーモードです。
第一段階の型の中からポイントを説明しながら相手して頂きました。
先端から動かす、シナを作る、姿勢をまっすぐに保つ、などです。

「姿勢をまっすぐ保つ」で議論になりました。
武術で重要とされる「まっすぐの姿勢」ですが、流派によっては少しニュアンスが違う場合があります。
例えば中国武術の先生の中には「日本人のいう”まっすぐ”は後ろに行き過ぎている」と指摘される方もいらっしゃるそうです。
背中をゆるく湾曲させたり、全体的に斜めに傾けたりして力を出す流派も存在しますので、武術なら何でも「まっすぐ」だ、とは言えません。
結果的にどれも正しいので、スタイルの違いでしょう。

管理人の私見では、見た目にあまり体を動かさずに微妙な操作で技を掛ける武術ほど「まっすぐ」を厳密にする傾向がある様です。
例えば陳式太極拳の小架、楊式小架、鄭子太極拳、管理人が現在学んでいる八光流柔術などもそうです。
どのくらい厳密さを要求されるかというと、鄭子太極拳を例に挙げると「頭の上に水の入ったワイングラスを乗せたまま型をやっても水をこぼさない」レベルです。
実際にグラスを頭に乗っけて上下動や回し蹴りまでやって水をこぼさない人がいます。

なぜこんなに「まっすぐ」にこだわるかというと、「姿勢そのもので相手を崩す」という思想があるからでしょう。
つまり、正しい姿勢をキープした人と、歪んだ姿勢の人が接触した時、歪んでいる方が自分でベクトルを乱して自滅する、という事です。
見た目の動作をなるべく少なくしていくと、こういった微妙な所までこだわらざるを得ないのでしょう。

ちなみに警備の専門家・HDさんのお話では、犯罪者が誰かを襲う時、24メートルぐらい離れた所から目をつけるのだそうです。
観察しながら近づいて、対象に6メートルの所でやるかやらないか決めて、決めたら一気に襲い掛かってきます。
もし24メートルの時点で、目をつけた相手がピッと背筋を伸ばして周囲を警戒している様な隙のない人だったら、その時点で襲うのを諦めるそうですから、姿勢を常に正しくしているのは護身の点からも有効です。
スマホしながら歩いている人とか襲う方からしたら絶好の獲物という事でしょうから、歩く時は止めましょう(笑。

その他、Kさんの提案でアップしたのが肩と腕を押さえ込まれた時、それをポーンと吹っ飛ばす技です。
色々議論して、「最初に肩から行く」のがベターだろう、という事になりました。
腕を振り回して相手を飛ばすイメージがありますが、武術の動作をよく見ていると最初に相手に接近していくのは「肩」で、腕はその後オマケみたいについていく感じです。
人間、どうしても手先の方が器用なので手や腕を使いたくなりますが、武術では「体」を器用に動かす必要があります。

といった所で、実技を交えながらみっちり議論というか雑談をしました(笑。
しかし、こういった気軽な会話の中に重要なヒントが入っている事があるので、あなどれません。
ご参加頂いた皆様、どうもありがとうございました。

今後の稽古ですが、
3月は7日、14日の2回、
4月は18日と25日の2回、

を予定しております。
こちらも宜しくお願い致します。




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