筋肉の操作

久々に見学の方が来られました。
学生時代に剣道や空手を学ばれ、現在は体操をご専門になさっているというIさんです。
「特に持ち寄れるものはありませんが」とご謙遜でしたが、色々と教えて頂いて大変勉強になりました。

●実は整体

今回は管理人のターンです。
先日学んだ柔術の第一段階の型を素材に稽古してみました。

同じ型を浜松で先生が亡くなるまで7年ほどやっていましたが、改めて学び直すと根本的に違う点があるので書き換えに苦労しています。
その一つが「姿勢を正す」です。
体を前傾させたり横に寝かしたりしない、という原則があるので、自然にそれに伴ったやり方になります。

例えば「合気投げ」。
ずっと体を前に倒しながら受け方の後ろからすくい上げる様に技をかけていましたが、人によってはストロークが稼げずに自分から不安定な状態になります。
新しく学んだ方法は、背筋をピッと立てたまま、人差し指に相手を乗っけるような感じで技をかけます。
これだと誰がやっても自分は崩れません。
全てがそういったセオリーで統一されています。

今回のキモは「腕押さえ捕り」「胸押さえ捕り」「打ち込み捕り」のいわゆる「3捕り」です。
これも背筋を伸ばした姿勢で掴んだり打ってくる腕をポイッと投げ捨て、その後身動き取れないように固めるのですが、ここに指圧を加えてみました。
管理人がこの3捕りを習った時、腕や肩周りが固まっていて脱力が出来ていないので、師範が強張った部分を揉み解して下さったのですが、その時の激烈さと爽快感を皆さんにも経験して頂こうと思った訳です。
ちなみに管理人は「ぎゃああーっ!」と叫んでしまいましたが(笑。
(まさに目ん球から火花が飛び出るというやつです)

しかし解してもらった後の爽快感というか開放感は言葉では言い表せないほどです。
「チャラララーン♪」
という効果音が聞こえるぐらい肩が軽くなりました。
「稽古の受けは整体だ」というのもうなづけます(笑。
それで拙いながら皆さんにも指圧を体験して頂いたのですが、効果があったのなら幸いに存じます。

●倒立からのヒント

お越し頂いたIさんからも色々とお話しを伺いました。
その一つが「倒立」についてです。
体操において「逆立ち」と「倒立」は全く別物だそうです。
「逆立ち」は壁に足をつけて腕で体を支える状態なのに対し、「倒立」とは文字通り「足ではなく腕で立つ」もので、足で地面の上に立つのと同様に手、腕、胸、腹、というように構造を積み重ねる必要があります。
単に逆さになってバランスを取るのは「倒立」とは言えないそうです。

その際、腕をしっかり伸ばして肩甲骨も引き上げ、腕が体につき立てられる様にならなければならないのですが、肩甲骨の周りの筋肉が柔軟に動かないとそういう状態にならないとのこと。
ところが肩甲骨周辺には実に10数種の筋肉が関係していて、その全てをコントロールしなければなりません。
どこかが固まっていると、そこで引っかかって思い通りの構造に出来ないのです。

実際にIさんが倒立をするように腕を耳につくようにまっすぐ伸ばす形を、管理人は真似出来ませんでした(笑。
関連する筋肉が動いていないか、どこかの筋肉が邪魔している、という事でしょう。
足で立つのと同じ様に腕で体を支えられるならば、それはかなり強い構造でしょうから、例えばその状態で突けば体の重みをダイレクトに乗せた強力なパンチになるはずです。
そういう観点からも肩甲骨から背中にかけての体の使い方を研究するのは重要でしょう。
貴重なヒントを頂きました。


といった所で惜しくもタイプアップとなりました。
ご参加頂いた皆様、どうもありがとうございました。

次回14日が3月最後の稽古なんですが、管理人が所用で遅れるため19:30からのスタートとさせて頂きます。
予めご了承の程、お願い致します。


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