スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

全体主義

レギュラーメンバーが5人になりました。
稽古後の掃除があっという間に終わって感動します(笑。

●扌斉(ジー)の考察

最初のテーマはKさんから。
太極拳の講習で習って来られたノウハウをレクチャーして頂きました。

太極拳には全ての技法の元になる4つの概念があります。
「ポン」「リー」「ジー」「アン」の「四正(しせい)」です。
太極拳の技を分類すると、必ずこの4つのどれかにカテゴライズされます。

今回取り上げられたのは「ジー」。
漢字で書くと「扌斉」です(変換で出てこないので合成しました。以後「ジー」でいきます)。
前に押したり、押された時に正面から受け止めるための技、というのが一般的な解釈ですが、別の見方もあるというのがレクチャーの内容でした。

例えば、壁に背面をベタッとくっつけている人をひっぺがそうとした場合、普通は指先とか肘とか尖がっている部分をスキマに注しこみ、コジ開けようとします。
しかし、この方法だと相手に頑張られると簡単にははがせません。

そこで、腕を体にぴったりつけて、エッジにローリングするように当てていくと、なぜか張り付いていた相手が抵抗できずに剥がされていきます。
Kさんの説明では、「満員電車から降りる時」のような感じだそうです。
実は「ジー」というのは真っ向から押し飛ばすのではなく、このようにローリングさせながら差し込んでいくものではないのか?というのが今回の考察です。
いくつか実験をしながら検証をしてみました。

●皮膚操作

後半は管理人が教わってきたものの紹介です。
「皮膚操作」をやってみました。

柔術の先生の受け売りなんですが、筋肉や骨は関節で分断されているのに対し、皮膚は全身を切れ間無く覆っているのでつながっています。
そのため、一部を引っ張ると他の部分も連動させる事ができます。
こちらをご参照ください)
この性質を利用して技をかけるのが「皮膚操作」です。

これの難しい所は「皮膚だけ」を動かすところにあります。
強く接触すると力が筋肉に及んでしまい、相手に対応されて技がかかりません。
といって軽すぎると何の影響も与えられません。
薄皮一枚だけを限定的に動かすという繊細な作業が必要なのです。

もう一つ、技の再現が難しい原因は、皮膚操作を受けた時の感じが残らない事が挙げられます。
普通の技はやられた時の感覚を元に自分にフィードバックするのですが、皮膚操作は脳とは別の所で何かされているらしいので、どういう事が自分に起こったのか分からないのです。
逆に言うと、マスターすれば相手が力が強かろうが体が大きかろうが、人間である以上誰でも逃れられない技になる可能性があります。

以前にも紹介しましたが、皮膚についてもっと詳しく知りたい方は以下の本がおススメです。
ご覧頂くと理解が深まると思います。

● 「第三の脳」 朝日出版社
   「賢い皮膚」 ちくま新書
「皮膚は考える」 岩波科学ライブラリー      
     いずれも傳田光洋氏・著

今回の稽古は、いずれも体の全体を利用するものでした。
部分それぞれの意見も尊重した全体主義ですね(笑。


今月は25日にもう一回稽古があります。
宜しくお願い致します。




スポンサーサイト

Powered by FC2 Blog

FC2Ad


Copyright © 武術練習会の研究開発日記 All Rights Reserved.

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。