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ツバメ落とし(仮)

Kさんが見たテレビの番組の話ですが、今時の子供はHBの鉛筆を使えないのだそうです。
うまく筆圧を掛けられないのでBとか2Bを使っているらしい。
鉛筆で字を書くのは意外に全身運動で、中国武術で言う所の「勁」が必要です。
子供の身体能力が段々落ちている様です。

もっとも、これは子供だけの問題ではありません。
私たちは驚くほど体を動かす機会が少なくなっています。
どこでも車で行ってしまいますし、書類を書くのも手で書かずにパソコンでやってしまいます。
道は足のひっかかりようが無いぐらいキレイに舗装してあって、火を起こす手間も水を汲みにいく労力も必要ありません。
安心・安全・便利・快適が人の能力を劣化させていると言っても過言ではないでしょう。
ちょっと考えた方が良さそうです。

とはいえ、山まで水を汲みにいくとか現代人には難しいでしょうから、まず近所のコンビニには歩いて行くようにしてみてはいかがでしょうか。

●ツバメ落とし(仮)

こないだ太極拳の講習会で興味深い話を聞いてきたので、それをヒントにディスカッションモードです。
講師の先生の受け売りですが、坂の上からボールを転がす時、「/」こういう直線の坂よりも、「ノ」こうやって下にグッと下がる曲線の坂の方が早く落ちるそうです。
それも「サイクロイド」という車輪が進む時に描く軌跡の曲線の時が一番早いとのことでした。
高さの違うA点とB点を結んだサイクロイド曲線を「最急降下線」とも呼びます。

講習会では自分が移動する時にこの曲線を使えば早く動けるよ、という話だったのですが、素早く落とせるなら相手をコカすにも使えるのではないか?と考えて色々試してみました。

例えば相手の腕を掴んで引っ張り落とす時、だいたい直線的に斜め下に引きます。
これだと相手がすぐに腰を落として踏ん張ったり、引っ張り返したりしてなかなか転んでくれません。

そこで最急降下線を使ってみます。
曲線で一見無駄な距離を通っている様ですが、いきなりグン!と下に引きずり込まれて体ごと持っていかれます。
抵抗しようと思った時には既に前のめりになっている感じです。

いくつかコツがあり、曲線を描こうと思ってやるとうまくいきませんが、相手を掴んだ腕は動かさず体を後ろに下げるのと落下させるのと同時にやって「結果的に」曲線が描かれると良いみたいです。

色々やってみて気がついたのは、実はこの曲線は武術の型の中にそのまま入っているという事です。
例えば太極拳の「リー」という相手を斜め後ろに引っ張り落とす技は、腕と足腰を連動させて作る掌の軌跡が正しくそういう曲線を描いています。
何のことはない「型通り正しくやる」と最急降下線になるみたいです。

5月になるとツバメがそこかしこで見られます。
スイーッと降下してくる軌跡もまたこの最急降下線ではないかと思います。
自然界で生きているだけあって、理にかなった飛び方をしているんですね。
という訳で、この技は「ツバメ落とし」とでも名づけておきましょう(笑。


●複合ベクトル合成

管理人とKさんは引き続き最急降下線の研究を続けますが、HMさん達は別の技にかかっていました。
まず、壁にぴったりくっついて腹を両手で押してもらいます。
このまま前に行こうとしても、横へずれようとしても押さえ付けられる力の方が強くて動く事が出来ません。
そこで相手の腕を両手で軽く掴み、円を描くようにそれぞれ逆方向に回してやると相手がすっ転がります。

相手が押してくれている、というのが重要で、この力に別の方向からちょっと横槍を入れてやると変な合成が起こって結果的に相手に返っていくという不思議な現象です。
HMさんのお話しでは、これは太極拳の「サイ」と「レツ」という力の変換法を使った技だそうです。
敵の力を最大限利用する武術らしい技術と言えるでしょう。
これを頭で考えずに何気なく出来る様になったら達人の仲間入りです(笑。


様々な分野で違う事を学んできたメンバーがアイデアを出し合って稽古すると、まったく想像もしなかった新たな技が生まれることがあります。
あるいは、今まで分からなかった事が解明されたりもします。
これも複合合成の効果と言えるでしょう。




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