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基本構造

毎回稽古にお借りしている場所は広くてかなり立派なんですが、唯一の弱点はエアコンが無い事です。
自分の道場を建てる時はこの半分でいいから空調するぞ!と心に誓っております。
(暑さで脳をだいぶやられていますね)

●基本構造

最初HDさんの樹脂製竹刀で遊んだ後、HKさんが持ち込まれたネタを検証します。
「基本的な体の構造」についてです。

中国武術には体の使い方を端的に表す用語があります。
その中からいくつかをピックアップして、良い例と悪い例、というように比較してみました。

まずは「エントウ」。
漢字が分かりませんが、円形な何かをイメージしてもらえば近いです。
最初に悪い例として、普通に腰を落として踏ん張り、後ろに手を組みます。
その組んだ手を上から思いっきり押さえると後ろにひっくり返ります。
今度は足をハの字に開き、膝を外に張って内股でアーチ型を作って同じ事をやってもらいます。
すると全く崩されません。

「エントウ」は中国の特に北で発達した武術の基本で、馬に乗った時の内股の形を保ちます。
こうすると上体からの力が両足に流れ、安定して立つことができます。
形状的には普通の中腰とほんの少しの違いですけど、両方やって比べるとエントウの方が圧倒的に強い。
まずしっかり立つ事を基本にしています。

次は「沈肩墜肘(ちんけんついちゅう)」。
肩を落とす事の重要性を謳った要訣です。
全く心得がない人がパンチを打つと、たいてい肩が鎖骨よりも上がった感じになると思います。
この肩が上がった状態で拳を前に突き出し、思いっきり押してもらうと体が浮いてそのまま後ろへ崩されていきます。
今度は肩を落とし、元のポジションにはめ込む様にして拳を突き出して押してもらいます。
すると相当体重をかけて押し込んでも崩されません。

人間の腕は肩甲骨までが一体になっていて、肋骨の上にボソッと乗っかっている様になっています。
このおかげでかなり自由な動作が出来るのですが、肩を上げるとその一体構造が肋骨から離れてしまうので、強い力が加わると重心が上がって容易に崩されてしまうのです。
そこで肩を落とし肋骨側にグッと押し付けるようにすると、腕が胴体と一体になって全体重を生かせる様になります。
こうしないと相手の力に対抗できませんし、パンチを打つにしても自分の力すら受け止められないでしょう。

「沈肩」すると自然に「墜肘」になります。
肘が横向きになっていると腕力だけで耐える事になって、やっぱり体からの力を十分に生かせなくなります。
(一部例外はありますが)
肩を下げる、肘を落とす、は別に中国武術の特例ではなく、柔術でも他の武道でも重要なポイントになっています。
どこの地域の人間でも体の構造に差はないので、自然と理にかなった使い方になるのでしょう。

他には「上下相随(じょうげそうずい)」というのをやってみました。
これは要するに「体をひねるな」という要訣です。

腕を真横に振る時に雑巾を絞るように上体を捻りながらやると、押さえられた時に止められてしまいます。
捻ることで力が逃げてしまうからです。
そこで体の上端と下端を揃え、足の付け根を折りたたむ事で上体をグルン、と回すと押さえていた方が吹っ飛ばされます。
力が逃げないだけでなく、上体を一つのブロックの様に振り回す事で大きな質量が一気に運動するためです。

というように、基本的な体の構造の作り方、動かし方について、ポイントを押さえた例とそうでない例を比較しながら確認していきました。
大体どの武術でも表現の仕方は違えど同じような要訣で成り立っているのではないかと思います。

●敵と一体化する

最後に管理人が柔術で学んできたのを試してみます。
相手に何らかの作用を加える場合、受ける方と掛ける方がジョイントしていないと当然力は伝わっていきません。
しかし、ジョイントしていても掛け手が主導権を握っていない場合はやっぱりうまく力が伝わっていきません。
そこで主導権を握るために掛ける方は受け手を自分と一体化する必要があります。
同化してしまえば相手はこちらの動きについて来ざるを得なくなります。

そこで一体化の方法として、自分をワザと不安定なバランス状態にして、相手にその不安定なバランスを支えてもらう事でくっつける、というのをやってみました。
例えば片足で立ってフラフラしている所で相手に両手を持ってもらいます。
これで自分がふらつかなくなれば、相手が不安定さを吸収して支えてくれている事になります。
この時が自分と相手が一体化している状態です。
後は柔術の基本操作「相手のカカトから自分のカカトへ」の力の流れを作ってやると、自分の重みに相手の重みが加わって相手が崩れてくれます。

と、簡単に書いていますが、バランスを相手に持たせるのがなかなか難しい。
天秤みたいにお互い持ち合っているようなものですから、バランスを崩し過ぎると自分がこけるだけだし、あんまり崩さな過ぎても相手が乗ってこないです。
それと「くっついた感じ」が微妙な感覚で、くっついているのかどうか判別がつきにくい。
ここら辺は稽古の中で「感じ」として掴むしかなさそうです。

かなり独特な技術なので柔術の専売特許かと思いましたが、太極拳などを考えると型の中に片足で立ったり、推手でバランスを取ったりして相手との関係性を築こうとしている例が見受けられるので、他の武術にもこういうのがあるのかも知れません。
引き続き研究してみます。


今月は25日にもう一回稽古があります。
暑い中ですが、どうぞ宜しくお願い致します。



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