教授法

<今週の検討内容>

・教授法について
・インナーマッスルの鍛錬
・指圧


●教授法について

武術の技を人に教えるにはどうするのが一番いいのか。
検討を重ねました。


武術は「攻撃に対して反応する」のが大前提です。
攻撃する者は防御に関してはほとんど意識を持っていないので、そのスキを突くと大きなダメージを与えられる・・・・これが武術の基本姿勢です。

そのため、攻撃する意志のない者に技はかからないし、かける必要もありません。
例えば掛け手が遠慮して手を抜いて攻撃したり、逆に技を掛けられまいと突っ張ったりしていると稽古が成立しません。
掛け手は攻撃心むき出しでかかっていかなければどちらの為にもならないのです。

というように、武術の稽古というのは約束事が守られて始めて成立します。
しかし管理人達の経験では、これを守っている道場は少ないように思います。

入門者に直接指導するのは大抵2,3年の経験者で、技を教えてから「じゃあやってみて」と同じ時期に入った人同士で練習させます。
上記の約束事がしっかり行き届いていれば問題ありませんが、どちらも初心者なのでそうはいきません。

逆手技を例に取ると、攻撃側は技を掛けられると痛いので初めから掛かるまいとして抵抗します。
「防御重視で攻撃する」という中途半端な状態です。
こうなると受け手の方は攻撃の隙をつく事が出来ず、力任せの技を掛けることになります。
結局パワー勝負になってしまい「技」の稽古にはならないのです。

初心者同士なら仕方ありませんが、師範代、師範までもがこの約束を守っていないことがあります。
特に入門したての初心者に技を掛けられることがメンツに関わると思っているのか、先生が攻撃側(技を掛けられる方)にならない道場もあります。
たまに掛けさせても「防御的攻撃」で初心者の技を封じてしまい「ワシには技はかからない」とか言っている先生もいるようです。
門人を育てるつもりがあるのか疑問に思います。

以前我々がやっていた柔術は、この点を明確にしていました。
まず教授するのは必ず道場主たる師範です。
一通り技を教えた後、師範自ら生徒に技を掛けさせます。
そして、技がしっかり掛かかっているか確認しながら「そう!そう!はい、効いたー!」と自分自身の体で生徒の技をチェックしていました。
師範自身の経験を生徒にそっくりコピーしようとしているのです。
管理人たちは合気道や柔術などいろいろな武道に関わってきましたが、こうした教授法は初めてで、非常に新鮮だったことを憶えています。


技を論理だけで人に教える事はとても難しい。
だから、文字通り体を通して伝えるしかないのでしょう。



●インナーマッスルの鍛錬

前回、体の内部の筋肉の鍛錬について話し合ったので、その続きです。

1.木刀揺らし
木刀を下段に構えて全身をリラックスさせます。
その状態で木刀をわずかに揺らします。
この時腕の力を抜き、木刀が体の内部をゆらゆら揺らすような感じで行います。
表面の筋肉を弛緩させて内部の筋肉だけを使うためです。

2.足だけ歩き

上半身を動かさないようにしのび足で歩く訓練。
よく特殊部隊の兵士が銃を構えてスススと歩くあれです。
大腰筋を鍛える効果があるそうです。


体表の分りやすい筋肉を休止させ、内部の筋肉を使わざるを得ない状況にしてやるのがポイントみたいです。


●指圧

これも以前習っていた柔術に含まれていたカリキュラムです。
昔はただの健康法としてしか捉えていませんでしたが、体の開発に効果がありそうなので久しぶりにやってみました。

人間がある部分を使う時には必ずそこを意識します。
意識が強ければ強いほど上手に使えるようになります。
手が一番良い例です。
手はしょっちゅう使われているので意識が濃く、濃いから精密に動かす事が出来ます。

ならば、意識するようになればあらゆる所が上手に使えるようになるのではないか?
どうすれば意識出来るようになるのか?
使う部分を刺激してやることは一つの方法です。
つまり指圧で要所を押さえるというのは、そこを強く意識して使えるようにする一つの手段ではないか、と考えられるのです。

背中というのは体の前面よりも意識が薄いのですが、全ての運動において最も重要な力の拠点です。
と言うわけで、背中をよく指圧してみます。
背骨沿いを上から下に両手親指で強く押していきます。
背骨一つ一つが独自に動くと、あらゆるパフォーマンスが上がります。

さらに肩胛骨周り。
ここもしっかり意識出来るように念入りに押します。


普段自分では押せない所なので何とも気持ちいーです。
今後は毎回やってみたいです。
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