手足の使用を禁ず

いわゆる「聴勁」というのを実際に出来る人に初めて会いました。
柔術の教室でお相手して頂いた方なんですが、
「いま背中で止まっていますね。そのまま降ろしてください」
「戻しちゃダメです」
「行ったり来たりさせないで下さい」
などと管理人のイメージの力の動きを正確に指摘されたのです。
限定的とは言え、思考を読まれた、という事ですから非常に驚きました。

その方は2人でつながりを確認し合う稽古を重ねてそういう事を出来るようになったそうなので、対人感覚を磨くことの重要性を思い知らされた次第です。

●体で動かす

久しぶりにKさんと2人で徹底的に意見を交換しました。
最初は「手を使わない」事について。

突進してくる相手を手や腕を使って止めようとすると、確かに止める事は出来ますが相手は「うざい」と思うだけで別の方向からまた突っ込んできます。
これを一発で止めて、なおかつ崩しまで入れたかったら手や腕は無いものとして体に近い部分を使わなければならない、という事に気がつきました。

そこから色々な技を研究していく内に、「いかに胴を使うか」に議論が及びました。
手や腕はあくまで「胴」から伸びている棒で、動かすのは「胴」です。
そういう視点からみると、例えばKさんが学ばれている太極拳は「腹」に相手を吸い込むような、あるいは「腹」から相手をはじき出すような構成になっている様です。
管理人が学んでいる柔術や太極拳はやっぱり手や腕を使わずに「背中」で引き込んだり押したりする感じです。

腕も足も胴体から生えているので、基点を胴の奥に持って来るのが一番スパンを稼げて力を出せるのではないかと思います。
極端に言えば、ボールに4本の棒を突き立てて、ボールが萎んだり膨らんだり、あるいは回転したり変形したりするのにつられて棒が動いているイメージです。
棒自体はまったく動いていない。
つまり手足は使っていません。
もしここで手足を使ってしまうと、ジョイントが各所にあるので胴からの力が逃げてしまうと考えられます。
あるいはダイレクト感が無くなって、先っぽの微妙な動きに相手が反応して対処されてしまうでしょう。

そんな訳で、今後は手足を使わない稽古してみようかと思います。






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