2015・稽古納め

今年も会が無くなることなく無事稽古納めができました。
これもメンバーの皆さんのおかげです。
ご参加いただいた皆様に心よりお礼申し上げます。

2015ラスト稽古には見学の方も来られました。
宣伝もほとんどしない、場所も公開していないサークルに人がやってくる確率ってかなり低いはずですが、縁というのは不思議なものです。

●護身の研究

今回のお題は「街中護身」です。
NHKの「未解決事件」という番組をネタに色々研究してみました。

池袋駅で大学生が酔客にからまれて暴行を受け、数日後に亡くなった事件は、大勢の目撃者がいたにも関わらず19年たった今も犯人が捕まっていないそうです。
この事件そのものについての推察はひとまず置いておいて、状況から自分が同じ立場になった時にどのように身を守ったら良いのかを考えてみます。

まず、酒に酔った人間のやっかいさについて。
この池袋事件の犯人はかなり酔っていたらしく、目撃者の話では口論が始まってすぐ激高し、大学生の胸倉を掴んで引きずり回した後、殴り倒したそうです。
酒は楽しく飲んでいるうちはいいのですが、程度を越すと理性を失わせ、時には人を粗暴にします。
飲んで帰る途中で記憶が無くなり、朝、気がついたら玄関の前で寝ていて、誰かとケンカしたらしい跡が残っていた、という酔い方をする人は珍しくありません。
この事件もそういう酒癖の悪い人物が引き起こしたのではないかと思います。

こういったタイプの酔客は、話して分かる相手ではありませんし、酒の勢いで体のリミッターを切って攻撃してきますから、非常に危険です。
だから、まず第一に「近寄らない事」でしょう。
かなり酔っていてアルコールのにおいを漂わせていますし、なにより「目が据わっている」ので、注意していればそういう人が近づいてきた事に気がつきます。
スマホに夢中になっていると危険の兆候を見逃してしまうので、夜の駅とか暗い道ではスマホはしまっておきましょう。

あからさまに逃げるとご機嫌を損ねて絡まれるかもしれませんので、あくまで「さりげなく」フェイドアウトします。
相手を見てニヤニヤしたり、ましてやガンを飛ばしたりするなど厳禁です。

さて、不幸にも危険に気付かず、酔客に絡まれてしまったらどうするか。
足に自信がある人は、いきなり走って逃げるという手もあります。
酔っ払いですから、追っかけてきても途中で自滅してくれるかも知れません。

いきなり攻撃された場合。
例えば武道の心得があっても、決して叩きのめしたりしてはいけません。
相手を殴り倒したら、こちらが加害者です。
だいたい打撃で相手をKOするというのは非常に困難で、殴るにしろ蹴るにしろ打撃そのものよりも、地面に叩きつけられたダメージの方が大きいのではないでしょうか。
受身も取れない素人の酔っ払いを、華麗なパンチやキックをかまして倒した、となると、裁判でも不利になってしまいます。
日本では相当被害を受けないと正当防衛を認められませんからね。

という訳で、「被害者面をして防御に徹する」というのが今のところベターな策でしょう。
具体的には「やめてください!」「なにをするんですか!」と制止の声を上げながら、攻撃を全て体の固い部分で受けます。
相手のパンチは肘で、蹴りは膝で止めたり叩き落します。
歩法やフットワークでよけるのは相当武道の修練を積まなければ出来ないので、現実的には「受ける」しかないと思います。
(研究はしたいですが)
この防御にもこれまで練習会でやってきた「一直線の原理」などを使って自分と相手との間に完全な壁を作ります。

太極拳を応用するなら「ポン勁」を両腕に張って、自分の正面のエリアを守り、場合によってはそれで相手の方にまで押しにかかります。
それで密着するように相手のアウトサイドに回りながら、大腿の急所に膝蹴りをいかにも偶然当たってしまったかの様に蹴り込めば、動きを止める事が出来ます。

掴みかかってきたらいつものやつです。
相手が掴んだ腕の下は死角ですから、ここの急所に当身です。
わき腹に当身、首に当身、とにかく開いた部分にプスプスプスプス固い部分を使って当てます。
これももちろん被害者面で、素早くやります。
急所というのはどうやっても鍛えようがない所ですから、稽古で自然にそこに手が伸びるように訓練しておけば、有効に使えます。
柔術で指圧を勉強するのも、無意識にツボを探し当てられるようにするためです。
人間は本能的に得体の知れない事に不安や恐怖を覚え、それを避けるよう脳に記憶していますので、こういう当身で警戒感を植えつけると近寄り難くなるでしょう。
猛獣をムチでしつけるようなものです。

というような感じで、対策技を4人で雑談を交えながら研究してみました。
まあ、常に警戒して面倒に巻き込まれないのが一番なのは言うまでもありません。
これが大前提です。
くだらないケンカで人生を棒に振るなんてバカげていますし、武術など一生使う事がない方がいいですからね。

これで今年の稽古は終了です。
1年間、ご参加いただいた皆様、どうもありがとうございました。

来年は1月16日(土)、30日(土)を予定しております。
どうぞよろしくお願い致します。
寒いので、防寒対策を万全にしてお越しください。


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