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身体の使い方

新年も早半月が過ぎたところで武術練習会稽古初めです。
寒い中ながらいつもの4人が集まりました。
今年もこの熱意で研究を進めたいです。

●タックル切り返し

あらゆるシーンを想定すると、相手が組み付いてくるのも考慮しなければなりません。
特に低い位置にタックルしてくる攻撃とか、打撃系の人は苦手なのではないかと思います。
そこでタックルを切る練習をしているんですが、そのタックル切りを返す方法というのもあってHKさんにレクチャーして頂きました。
太極拳にこういう技術があるのは意外でした。

●体をどう使うか

人種による身体構造の違いについての議論をしました。
例えばアフリカの人と日本人では体つきが違います。
Iさんのお話では、アフリカの人は筋肉はそれほどでもないけど、筋肉と骨をつなぐ「腱」の強度が日本人の7倍ぐらいあるそうです。
この腱の強さが全身をバネのように使って高く跳躍したり、走ったりするのに役立っていると考えられます。
日本人が同じ体の使い方をしようと思っても無理です。

西欧の人達は体が大きくて筋肉も多くがっしりしていますのでパワーに富んでいます。
中東から東南アジアの人達は柔軟性があってトリッキーな動きが出来たりします。
一説によると、ボクシングは元々足を止めて殴り合う競技だったのが、東南アジアの軽妙なステップを踏む武術の影響を受けて今のようなフットワークをするようになったそうです。
その辺りを植民地支配しようとして乗り込んで行ったら、華麗な足さばきをする武術家たちの反撃に遭い、ボルトアクションのライフルでは太刀打ちできないので機関銃が開発されたぐらいだそうですから、いかにインパクトが強かったか窺い知れます。

さらに東に来て、中国、朝鮮、日本と体格も身体能力も似ているようですが、それでもやっぱり違いがあります。
例えば日本で「腰」と言えば腰骨の辺り、腰椎だと4番ぐらいを指しますが、中国ではもっと上の2番辺り、朝鮮では3番辺りを指すそうで、それだけでも意識の持ち方が全然違ってくるでしょう。

大陸からの文化が流れてくる事もあって中国と日本の武術には共通点も多々ありますけど、根本的に違うところもあります。
大雑把に言うと中国の武術は体の鍛錬を重視する傾向があり、日本の武術は技を磨く事に重きを置いている様に思います。
例えば中国武術は基本功というシンプルな動作を繰り返し練習する事で体の内部を鍛えたりします。
一方日本の武術は、例えば居合いだったら何回も刀を抜く、柔術だったら相手を投げる、という「技」の稽古がメインです。

体の使い方も中国武術は内部の動きを基点にするのに対し、日本の武術は構造を作っておいて重力を流す、というような筋力をあまり使わない傾向があるように感じます。
昔の日本人はそれほど体格に優れているわけではなかったので、筋力よりも重力や相手の力を利用する方向に行ったと推察されます。

長々と地域による人間の体の使い方の違いについて論じて来ましたが、日本人が世界の武術を学ぶ上で、こうした違いを予め知っておかないと何だかよく分からない奇妙なモノになってしまう危険性がある、という事です。
ある地域の武術を学ぼうとしたら、体使いもその地域に染まらないと最奥にまでは至れないのではないでしょうか。
もしくは、分かった上で別の何かで置き換えるという努力が必要になるかと思います。


その他にもIさんによる平均寿命の差による体使いの違い説とか、伸縮反射を使った体の使い方とか、腹筋を割るにはいくら腹筋運動してもダメで走る事でしか鍛えられない、とか大変興味深いお話しを伺いました。
新年最初の稽古は一番基本的なことに立ち返って研究してみました。
ご参加頂いた皆様、ありがとうございました。



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