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構造主義と原理主義

以前ご紹介した柔術の先生の著書がアマゾンの電子書籍でも購読できるようになったそうです。
ご興味おありの方は是非「柔術稽古覚書」でご検索ください。

●構造主義で行く

今回は同じ流派の太極拳を学んでいるHKさんとKさんのレクチャーを中心に武術の根本的なところを探りました。
まずHKさんから太極拳の基本功を用いて相手を崩す方法です。
ちなみに基本功とは中国武術でその流派のベースとなる動作や姿勢を身に付けるための最初に教わる練習法の事です。
一見腕をくるくる回しているだけに見えるこの動作は、いくつも要点があって、それを同時に満たしながら行わなければなりません。
そうすることで、その動き自体が武術の技として成り立つのです。

次いでKさんが持ち前の観察眼で太極拳の形にある強い構造について発見し、解説してくれました。
筋力で耐えるのではなく、体の位置の調整で構造的に外力を受ける方法です。
むしろ力を出そうとしない方がこうした構造を作れる様です。

いずれも正しい「形」によって全てに対処しようとする、いわば「構造主義」です。

●原理主義で行く

上記の構造主義とも絡むのですが、武術の技をどんどん分解して、これ以上単純化できないという所までバラすと、そこには各流派が持つ、もっとも基本的な原理が現れます。
それは非常にシンプルでありながら理にかなった動作であったり、姿勢であったりします。
柔術ならば脱力してしゃがむ事であったり、太極拳なら左右、前後への重心移動であったりするんですが、見た目は誰にでも出来そうな非常に単純な動きです。
しかし、実際には「シンプル」ではありますが、「簡単」ではないのです。
達人とは、このシンプルな原理をマスターした人達、と言っても過言ではないと思います。

人間の情報処理能力は非常に優秀で、わずか1秒の間に驚くほど大量の処理をしています。
例えば、目の前にあるものを手で取ろうとした時、「取る」という意識が起こる1~0.5秒前から脳に「準備電位」という信号が走ります。
そして脳から体に指令が走り、神経に化学物質の作用による電位が0.2秒で走って実際の行動、という手順になる訳ですが、準備電位が発生してから体に信号を送るまでの間に「手に取るものの大きさ」「重さ」「最適距離」などベストな条件を計算しているそうです。
そして、これらは人間であれば誰でも同じ事をしているので、他人の行動がある程度読めるらしいのです。

0.何秒というわずかな間でお互いの読み合いをしているため、本当の意味での奇襲攻撃は出来ない、という事になるでしょう。
そうすると、いかに相手より速く技を完了させるかが勝負の決め手になります。
ここで無駄な動きをしない、極限までシンプルな動作、というのが絶対必要になるのです。
複雑で華麗な技など役に立ちません。

本当に武術を極めようとするなら、自分の学ぶ流派の原理は何かを見極め、それを徹底的に磨く「原理主義」が一番という事になると思うのですが、いかがでしょう。
今後もこの点は研究を深めていこうと考えております。


次回の稽古は2月13日(土)です。
宜しくお願い致します。


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