二人羽織・極限状態

最近、ブログを更新しようと思って文章を考えていると、次の稽古日が来てしまいます。
文才がない人間が書いておりますので、どうぞ大目に見てあげてください。

●二人羽織

2月最後の稽古。
前半は管理人のターンです。
相手に出だしを悟られないやり方について研究してみました。

柔術とか合気道では技を掛ける前に牽制の意味で顔を打ったりします。
管理人が学ぶ柔術では目をバラ手で払うのですが、お互い意識を張っている状態だと相手も簡単に打たれてくれません。
そこで、「肩甲骨の後ろを誰かがポン、と押した」というイメージを持ち、図らずも手が出てしまった、という感じで打つと何故か相手は避ける事が出来ません。
手で防ごうとした時には顔に当たっているタイミングです。

次に片手を両手でがっちり掴んでもらい、それで相手を押して動かそうとします。
普通に腕力で押してもビクともしません。
しかし、「肘の後ろを誰かが押した」というイメージで何気なく動かすとフワッと押せます。

二人羽織のように、「誰かに操られている」という意識を持つと、相手に意図を察知されにくいようです。
人間は赤ん坊の頃から常に他人の行動を読むクセをつけていますので、あらかじめ「やろう」と思ってやった動作はおおよそ読まれます。
しかし、企図していたのとは結果的に違う動作だと、相手の「読み」が外れて対処出来なくなる、という事ではないかと思います。

よくボクシングなどで無意識に出した軽くはたくようなパンチでKOしてしまった、というのがありますが、これなどは正に「読み」を外しています。
敵を欺くには味方からと言いますが、自分すらも欺いてしまうのです。

●多人数攻め

Kさんのお話がきっかけで、どうしたら常人を突き抜けられるか、について考えてみました。
空手で100人と連続して組み手をした人が達成した後あまりのダメージにダウンしてしまったそうですが、すごいのはその後で、復帰後、誰とやっても相手の動きが先に分かるようになったのだそうです。
いかなる作用があったのか分かりませんが、極限状態で目覚めた感覚が日常でも発露出来るようになったのではないかと考えられます。

能力限界のオーバーロード状態でなおも行動し続けると、ある所で一線を越えて、そこからパラダイムシフトが起こる様です。
これを「限界行」と呼んで、修験者は昔から滝に打たれたり、山を1000キロぐらい走ったりして人間を超えようとしてのですが、我々は100人と組み手するとか、山を走るとか無理なので、とりあえず「1人VS多人数」という状態を作って、限界に挑みました。
メンバーが増えた今だからこそ出来る稽古です。

1人をみんなで袋叩きにする訳ですが、マジで殴ったり蹴ったりはしません。
(当たり前ですが)
逃げ回る1人を大勢でタッチしに行きます。
やってみると分かりますけど、頭も体もフル回転させる必要が生じます。
さらに、1対多人数がいかに困難かが理解できます。

前にも書いたかもしれませんが、俳優の故・勝新太郎氏が「座頭市」をやる前に、目隠しをした状態で若い衆に好きなように殴りかからせるというムチャクチャなトレーニングをしたそうです。
最初の頃はボコボコにされましたが、やがて大勢でワッとかかられても攻撃が当たらなくなったそうで、正しく「座頭市」そのものです。
これも1つの突き抜けと言えるでしょう。

今後は条件をさらに厳しくしたり、武術の身法を駆使したりして、逃げるほうも攻める方もより極限に近づける体験をしたいと考えております。


2月の稽古はこれで終了。
ご参加頂いた皆様、ありがとうございました。
次回は3月5日(土)です。
宜しくお願い致します。


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