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耳をすます

管理人は自動機を作る会社に勤めています。
こないだ電気部品を組み立てる機械を作りました。
マッチ箱ぐらいのプラスチックの箱に細かい銅の端子を何個もはめるロボットなんですが、よくもまあこれだけ速く動けるものだ、と感心するスピードです。1個あたり数秒で完成します。

しかしお客さんの話では、パートのおばちゃんの方がもっと速く組み立てるそうです。
人間の能力恐るべしです。

●こする

Kさんが古流空手の原理の「こする」について説明してくれました。
例えば拳で突くとき、そのまま手を出すのではなく、もう一方の腕をこすりながら突くと威力がますそうです。
実際に打ってもらうと、たしかにグッと入り込んできます。
どういう理屈か分かりませんが、経験的に発見された方法ではないかと思います。
最初はこする事から初め、「こする感じ」を残したまま普通に突くと何にも無しで突くよりもパフォーマンス向上が期待出来るようです。

他の武術にも「こする」例がたくさん見られます。
太極拳や形意拳といった中国武術も拳をもう一方の腕に擦りつけながら打ちますし、居合なども鞘で刀を擦りながら抜く、と考えられなくもありません。
居合は「近間の弓鉄砲」と言われるほど素早く刀を飛ばすのですが、抜いた刀を腰から振ってもあれ程のスピードが出ませんので、鞘に沿って抜く事にその秘密があるのではないでしょうか。
興味深い現象なので今後も研究してみようと思います。

●聴勁

相手の出方を察知する能力を中国武術では「聴勁(ちょうけい)」と呼びます。
事前に行動を読めるのですから戦いには必須のスキルです。

Kさんはこの「聴」という文字に注目して、「なぜ”聴”なんだろう?」という疑問を持ったそうです。
中国武術は概念を漢字一文字で表す慣わしがあり、意味を知るヒントになります。
単に察する能力なら、もっとぴったりな字を当てるのではないか?
「聴」に何か意味があるのではないか?
そういう観点から、研究してみました。

中国語の辞書で「聴(ting)」を調べると、意味として、
①聞く ②従う ③判断する ④任せる、思い通りにさせる ⑤缶詰
などが乗っていました。
⑤はともかく、聞く以外の意味にも一理ありそうです。

具体的には聴覚を中心とした感覚を積極的に利用する試みなのですが、もっと深く掘り下げる必要がありそうです。
人間はほとんどの情報を視覚から得ています。
逆に目以外のセンサーと関連する脳の部位はあまり活用されていないとも言えます。
野生の動物が聴覚を使って人間より早く危機を察知しているのを見ると、聴覚を使わないのは不自然だとすら考えられます。

目の不自由な方は耳が目の代わりになるのですが、それだけではないようです。
Kさんが、口でチッチッという音を出して、その反射の具合で周りの空間情報を把握する人の例を教えてくれたのですが、これは耳で聞くだけでなく、振動を体で感じる事も含まれているのではないかと思います。
目が見える人がこういう能力も使えたら世界が一変するのではないでしょうか。


次回の稽古は23日(土)です。
宜しくお願い致します。


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