「バーティカル・ブロック」、「粘」など

●バーティカル・ブロック

最近フィリピンの武術を研究していますが、今でもリアルファイトが必要なお国柄だけあって多彩かつ実戦的です。
しかも貪欲に様々なモノを吸収して進化していくので目が離せません。
今回は管理人がテーマを一つ持ち込みました。

短い棒を使う武術「アーニス」(俗に「カリ」と呼ばれている)の中に「キャンドル・スティック」という技術があります。
これはどの様に攻撃されてもロウソクみたいに棒を立てて防ぐテクニックで、シンプルながら効果的です。
棒を立てて防御するので「バーティカル(縦)・ブロック」とも呼ばれます。

ここから話を発展させ、あらゆる攻撃に対抗する方法としてバーティカル・ブロックを利用してみます。
例えば自分の前に棒を立てて構え、正中線を隠すようにすると相手は攻めにくくなります。
スポーツ・チャンバラではよく使われる防御法だそうです。
素手でも手を正面に突き出しておくと、手が邪魔でまっすぐは突っ込んでこれないので、左右どちらかから入るしかありません。
これで相手の自由な選択を、たった2つに制限出来たことになります。

他にも心理的な作用を誘発させる方法が考えられます。
今後の研究対象に加えておきます。

●粘(ねん)

Kさんが相変わらずの観察眼で、「粘(ねん)」のヒントをつかまれたそうです。
ちなみに粘とは相手の攻撃を鳥餅のように自分に貼り付けて封じてしまう太極拳の技法の一つです。
(太極拳に限らず、あらゆる武術に秘伝として含まれています)

例えば自転車で歩道に乗り込む時に、勢い良く走ってくるとバイーン、と飛び跳ねてしまいますが、タイヤを歩道端の形状にジワーっと変形させながらゆっくり乗り上げると難なく通過できます。
攻防に置き換えると、前者が相手の攻撃を弾く方法、後者が相手の攻撃を粘で封じる方法。
つまり、なるべく時間をかけて相手の攻撃部位にこちらの防御部位を合わせて行くのが粘なのではないか、というのがKさんの推察です。

太極拳や柔術の技を観察すると、相手とコンタクトする部分が点ではなく線とか面になるように作られていると思われます。
この技を突き詰めて行くと、自然と「時間をかけて合わせる」という風になるのかも知れません。
更に研究を進めます。


次回は10月15日です。
宜しくお願い致します。






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