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剣・距離感・擠

目と耳、両方に障害のある「盲聾(もうろう)」の方は、手で触ることでコミュニケーションをするそうです。
「タドマ法」といって相手の顔や喉に手をふれ、発声や筋肉から生じる振動から言葉を読み取る技術があるようで、ちょっと想像が出来ないスゴイ能力だと思います。
太極拳や柔術が対人の練習を重視しているのは、こういう微妙な変化から何かを読み取れるようにするためでしょう。
もっともそのような能力を得るには、盲聾の方が他人とコミュニケーションを取ろうとするのと同じくらいの真摯さと、訓練が必要だと思います。
脳に特殊能力を付加するには「日常性」が必須です。

●剣(つるぎ)

HKさんから中国武術の「剣(つるぎ)」のレクチャーをして頂きました。

「刀」というのは片方に刃がついていて、ゆるく湾曲しているのが一般的です。
このカーブがついているおかげで多少いいかげんに振っても切れてくれます。
例えば、インドネシアの鉈はいい具合に曲がっていて切れ味が良いので、共産党狩りが起きた9・30事件では鉈一本で1000人ぐらい●した人がいたそうで、刀状の武器の使いやすさと威力が伺い知れます。

これに対して「剣」はまっすぐで、前後両方に刃がついています。
まっすぐの方が作りやすかったので携帯武器はナイフとか剣から始まったと思うんですが、使うには技術が必要になります。
そのまま振っても棒が当たる様な感じになって切れてくれないので、刃筋を自分で立てなければならないのです。

しかし逆に言うと剣をうまく使えるようになれば体の使い方もうまくなる、という事なので、道具を使ったトレーニングのつもりで剣を練習することにしました。


●合気上げの距離感

Kさんの発案で、合気上げを色々試してみました。
合気上げにも様々な方法があり、力学を使うもの、体の特性を使うもの、それからイメージを使うもの、などがあります。
いずれも、うまくかかった時の特徴として、
1)相手が力で対抗できずに浮き上がる
2)かけた方に力感がない
の2つがあると思います。
いくら浮き上がっても、シャベルカーのようなパワーで上げるのは合気上げとは言えません。
(そんなパワーがある人に武術の技は不要です)

それで何パターンも試していくつかコツを得たのですが、どうしても必要なのが相手との「距離」です。
近すぎても遠すぎてもかからないため、間合いを自分で調節する必要があります。
合気上げをパッと掛けられる人は、この「距離感」を会得しているものと思われます。

それと、肘の使い方も重要です。
肘が真下に向いていないと力が素直に乗らないので、ちょっとした操作をしてやる必要があります。


●擠(ジー)

太極拳で前に飛ばしたり、大きな力を前で受ける技術を「擠(ジー)」といいます。
Kさんから、これで相手をポーンと飛ばせないかやってみたい、という発案があったのでやってみました。

「擠」は太極拳の4つの基本「四正」の一つです。
下から跳ね上げるのが「掤(ポン)」
斜め後ろに引くのが「捋(リー)」
前に出すのが「擠(ジー)」
下に落とすのが「按(アン)
で、全ての技法がこの4つのどれかの概念に基いて作られています。

ほかの3つは比較的わかりやすい動きなんですが(やるのは難しい)、「擠」だけはイマイチ動きも概念も分かりにくいです。
管理人も「擠」についての説明をあまり聞いたことがありません。
手探りで一から考えてみます。

壁に両手をついて思いっきり押すと自分が飛んでいきますが、その時の壁になったつもりでやるといいんじゃないか、というのがで現在の見解です。
その際、向かってくる相手にタイミングを合わせて「擠」をかけようとすると、自分の方が崩れてしまいます。
アクションを起こした時にパーツの連結が外れて相手の力が入ってきてしまう感じです。
なので、体の中の遊びを作らないようにして、全体で受けて弾く、というつもりで行くと良さそうです。
「壁になりきる」イメージでしょうか。
自分の肘を相手の腹に向かって打ち込むようにすると更に効果的です。

「擠」は他の3つと違って手を使わないので、体の中の動きとか、地面からの力の出し入れという見えない操作がより必要になるみたいです。
手や腕で誤魔化せない分、体を使わなければならない所が難しい所でもあり、開発しがいがある所でもあります。


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