コラム「稽古は1回20分」

人間の集中力は最高でも20分ぐらいしか保たないそうです。
「いや、おれは1時間集中出来るぞ!」という人も、20分おきに一息必ず入れていると思います。


日経新聞に面白い記事が載っていました。国の機関で運動を覚える効率について研究したそうです。
マウスに何か覚えさせるのに15分間だけ集中させてやらせるのと、1時間みっちりやらせるのとどっちが覚えが良いか実験したところ、15分間だけ集中させた方が覚えが良かったそうです。


体を動かす技能の習得には小脳や全身の筋肉のセンサーが関わっています。
特に小脳では一連の動きをモデル化して記憶するのですが、一旦休んで動きを止めた時にそれまでの行動を整理して脳に刻みやすくしているらしいのです。
それをチョコチョコ繰り返す事で要領良く動作を覚えられる、というのが理屈のようです。
そして、1回20分という集中の限界内で内容濃く行うと相乗効果が生まれる訳です。


管理人は心意拳という拳法の大家の講習を受けた時、
「疲れて集中が途切れたら休みなさい。そのまま練習してはダメです」
と言われて短時間集中しては休む練習の仕方を教わったのですが、古い拳法では体験的に効率的な方法を見いだしているのだな、と目からウロコが落ちた気がしました。


とかく日本では限界を超えるのだ!とか言って長時間ぶっ続けでヘロヘロになるまで運動をする風潮があるのですが、自分をいじめて嬉しい人はともかく、技能の習得という点ではおすすめ出来ないやり方だと思われます。


管理人にも苦い経験があります。
以前私は1日5時間の練習を自分に課していましたが、これが長時間ダラダラ型で実に効率が悪かったです。
その当時に短時間集中型の練習方法を知っていたら、今頃もうちょっとマシになっていたのではないかと悔しく思っています。


だいたい武術のように体を駆使する稽古を長い時間歯を食いしばってやるなんて全然楽しくありません。
苦しさがトラウマになってしまいます。
そういう意味で、集中して楽しく、そして効率良く技能を身につけるために、
「稽古は1回20分」
で行きたいと思います。

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