「社会的自己防衛」

ようやく例年並みの寒さになりました。
中学校の柔道場に冷暖房などありませんので、夏は激暑、冬は厳寒というユルい中年には酷な環境です。

そう言えば長年武術をやっていて気づいた事があります。
それは、

「春・秋に始めた人はすぐ辞めてしまうが、夏・冬に入門した人は長続きする」

という傾向です。
気候の厳しさなど関係なく飛び込んで来る人は熱意に溢れているのでしょう。
逆に自分が武道に限らず何かをやりたい、と思った時、夏でも冬でも関係なく始められるかどうかを問うてみてはいかがでしょう。
何事も大成するのに最も重要な資質は「熱意」ではないでしょうか。

では、今日の稽古内容に行ってみましょうー。

●基本三手

私たちが学んだ柔術の型の一番最初には「座り」で行う、

「つかまれた手をほどく」
「つかまれた手をほどいて当て身する」
「つかまれた手を捻り込んで投げる」


という3つの技が配置されています。
聞くところによると、この3つの中に流派の技術のエッセンス全てが入っているそうです。
ということはこれらを完璧にマスターしてしまえば、流派の主立った所は会得した、という事になります。

この3つは柔術系の武術には間違いなく織り込まれていて、しかも同じように一番最初に学びます。
武術の型は、その流派の最重要で、もっとも習得が難しい技を冒頭に持って来ます。
なぜなら、一番最初に学んだものは一番たくさん練習して忘れにくいからです。
これは日本の武道でも、他の国に伝わる武術でも同じでしょう。

そのような訳で、この3つの技には柔術のエッセンスも全て含まれているのだと考えられます。
我々はプレセッションの3要素がそれぞれに振り分けられていて、それをマスターする為の型、という解釈をしておりますが、他にも人間の体構造への作用の仕方なども学ぶ意味もあるのでしょう。

とりあえず、冒頭3技を徹底的に稽古です。


●「裏の世界」からの護身

型の応用研究で「海老蔵事件ごっこ」をやってみたのですが、その裏に何があったのか、の考察にも議論が及びました。
「護身」とは単に暴力から身を守る為の技術に留まりません。
病気から身を守るのも「護身」ですし、社会的な悪影響から回避するのも「護身」なのです。
今回は「社会の闇」から身を守る手段について考えてみました。

「海老蔵事件」で歌舞伎に興味がなかった人からも脚光を浴びる事になった市川海老蔵氏。
何があったのか、実際にその場にいた人にしか分かりません。
しかし、要はただの「酔っぱらいのケンカ」です。
普通なら警察も
「あ、そう。ふーん。だめだよー」
というどうでもいい様な対応しかしないと思いますが、今回は事件直後からDNA鑑定まで迅速に行う有様です。
裏で何かあった、と勘ぐられても仕方ないのではないでしょうか。

こういう事件が起こると、普段は窺い知れない「社会の闇」の力の一端が見え隠れします。
海老蔵氏が有名人だから狙われやすい、という事もあるのですが、その闇の力が我々の様な一般の人間に向けられる可能性もあります。
むしろその傾向が顕著に現れ始めていると思います。
一昔前には「半分一般、半分裏」という清濁併せ持った得体の知れない人物が調整役として介入して事件をうやむやにしていたのですが、そういう人がいなくなり、表も裏も直接ぶつかる事が多くなった、という事情もあるのでしょう。

「公的な暴力」というのもあります。
私たちが何気なく従っている制度も、よくよく考えてみればおかしいところばかりです。
ETC、エコポイント、地デジ、裁判員制度など、いろいろ理屈をこねていますが、要は役所と関連企業の権益を拡大しているに過ぎません。
これに諾々と従うのは、結局の所私たちの「奴隷化」を許していることになるのではないでしょうか。

民主党政権になって漢方薬を保険制度から外そう、という動きがあった時には役所と製薬会社の思惑があからさまに現われていましたし、軽自動車の税金を上げるという話にはト○タの会長が地位にモノを言わせて堂々と圧力を掛け、これ幸いと役所が乗っかっている、という構図が明らかにされました。
いずれも私たちの健康、財産に影響する重大な案件が、一握りの人間の利益の為にいとも簡単に変更されようとした恐るべき暴力です。

こうした「社会の闇」「公的な暴力」から身を守るにはどうしたら良いのでしょうか?
一つは「知る事」でしょう。
常に社会に関心を持ち、可能な限り情報を得る努力をするべきだと思います。

そして、その情報を分析して、自分なりの確固たる意見を持つこと。
いわば 「インテリ」 になるべきです。
「インテリ」とは単に物知りで知識をひけらかす人の事ではありません。
語源は「インテリジェンス」、つまり情報から精査された「知恵」に相当するものです。
知識を得て、自分で分析し、そこから自分のオリジナルの考えを導き出す人が「インテリ」です。

ロシアでは「インテリゲンチャ」と呼ばれる教養人達は政府から恐れられています。
常にその人達の目を気にしながら政権を運営している。
それは冷徹なソ連の独裁政権下から変わらず続いているそうです。
私たちも1人1人がそういう教養人になって社会の裏権力に目を光らせる事が、自分の身を守る事につながるのだと思います。

「めんどくせー」
「かんけーないしー」


などと無関心でいて、後で奴隷にされてひどい目にあったとしても、それは自業自得でしょう。
そして現在の希望のない日本の状況は、一昔前の我々が無関心の無教養人であった結果招いたのではないでしょうか。
スポンサーサイト

Powered by FC2 Blog

FC2Ad


Copyright © 武術練習会の研究開発日記 All Rights Reserved.