鉛直の効果

今月の稽古は本日・7日含めて14,21日の3回です。

今日は午前中雨が降っていたので蒸し暑いだろうなあ・・・と思っていたら、午後から晴れて、夜には爽やかな風が吹いてくれました。
毎週土曜の夜がこうだといいんですがねー。

●顔を鉛直に

シンプルかつ効果的な体の整え方を探してきました。
「顔を鉛直に保って体を動かす」というものです。
よくモデルさんが本を頭の上に置いて歩いたりしていますが、あれも顔をまっすぐ立てる練習だと思います。

はるか昔、我々の祖先が海で生まれ、進化して人類として誕生し、今日まで常に影響を受け続けてきた力があります。
それは「重力」です。
地球の中心に向かって引かれる力からは一瞬たりとも逃れられません。
現存する生物は、重力の理を受け入れたからこそ地球上で生き続けていられるのです。
だから重力に逆らって体の調子を崩している人は従うようにすれば治る、というのがこの整体法の理屈の様です。

武道やスポーツでは「中心軸」や「センター」という体を貫く線を意識することで重力を効率よく利用しようとしますが、これを形作るのはかなり大変です。
そこでまず顔を地面に鉛直にし続ける事から始めていこうと言う訳です。

どの武術でも「目を水平に保て」とか「頭を前後左右に振るな」と注意されますが、「顔を鉛直に保つ」と同義だと思います。
これも気をつけているようでなかなか出来ません。
無意識にキープし続けられるようにする必要があります。

余談ですが、金属を機械で削る場合、一番重要なのは「基準」です。
いくら厳密に寸法を出しても、基準が狂っていると組み付けが出来なかったりします。
円筒形の部品は「芯」がブレていると回転させたときにブルンブルン震えたり、摩耗してすぐに壊れてしまいます。

体も基準が狂った状態でいくら鍛えても効率悪い動作しか出来ないし、そのまま続けると故障します。
まずは「基準」を正しくセットしなければならないのです。

長い前置きでしたが、今日の稽古は「顔の鉛直」を保ったままいろいろな技を試してみました。
いつもの基本技から杖、剣の素振り、投げ技から極め技まであらゆる技をやってみたのですが、顔をまっすぐにするだけで全然感じが違います。
動きに無駄がなくなって、「重み」みたいなものが出たのです。
やっぱり「芯」が一番大事なんですねー。
もっと精度を良くしていけば、同じ技をやっても更に威力が増しそうです。

まあ、裏を返せば、今までの技は精度がイマイチだった、という事なんですがね!(笑

この「顔を鉛直に保つ」はいつでもやれるのが利点の一つです。
型を1日100回とか、突き蹴りを3000本とか、相当気合いが要りますし、時間もかかります。
しかし顔を鉛直にし続けるのは何をやっている時でもついでに行えます。
1日中練習しているようなものです。
これが身につけば、あらゆる運動が効率良くなるでしょう。


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